一昨年、鹿児島の知覧へ車で行きました。戦後70年の節目に。

17歳の青年が日本国の為にと敵国の空母に向かって命を犠牲に突撃する。多くの遺書や遺品が展示されている資料館では、涙なしには見ることができません。この若さにして文字や文面、言葉の表現など、こんなにも立派に書けるのかと尊敬するばかりでした。そんな有能な青年が命を絶たなければならなかった時代が今からそう遠くない過去にあったのです。

戦争を経験した世代の方がご高齢になり、その経験と教訓を後世にと活動されている方々のニュースや番組を見ます。また、患者さんで空襲を体験し、命辛々逃げたという方もおられます。その時のことを鮮明に覚えていると話をしてくれます。戦争で亡くなった身内の話、戦後の食事情などの話を聞くと、今がどれほど恵まれているかがわかります。そして戦争というものがどれほど非人道的で原始的な解決手段なのかを痛感します。しかし、一方では北朝鮮、米国等の関係において、過激な発言や実動が繰り返されています。過ちは決して繰り返すことがありませんように。